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肩こりと横隔膜

2022.05.12

現代病の一つである肩こり。

原因はさまざまですが、そのなかの一つに、肩とは関係ないと思われるものがあります。


それは「横隔膜」です。



呼吸筋について

息を吸うと肺が膨らんで酸素を取り入れて、息を吐く時は肺が縮んで二酸化炭素を吐き出します。  

しかし、肺が自力で伸縮しているわけではありません。

呼吸筋といわれる筋肉の働きによって肺が膨らむスペースを広げることで空気が入り、逆に狭めることで肺も縮まり空気を出すことができます。



呼吸筋の中でも横隔膜は主呼吸筋と呼ばれ、呼吸に必要な動力の7割を担っています。

息を吸うときは弛緩して下に引き下げられ、お腹が膨らみ、吐くときは収縮して上に引き上げられます。

いわゆる腹式呼吸とよばれるものです。


そして胸や首、肩甲骨周りの筋肉は副呼吸筋と呼ばれ、主呼吸筋の補助として働きます。

これらが肋骨を引き上げることで、胸が膨らみます(息を目一杯吸うと、わかりやすく実感できるかと思います)。

いわゆる胸式呼吸と呼ばれるものです。




呼吸が浅い現代人

現代人は、横隔膜をきちんと動かせる人が少なくなっており、理由としては


・ストレスによる過緊張で横隔膜が収縮した状態で固くなっている。

・スマホやデスクワークなどによって背中が丸まり、横隔膜が動きにくくなっている。

・普段それほど運動しないので、副呼吸筋を使った浅い呼吸で間に合ってしまっている。

・以上の状態が続くことによって、「呼吸=胸式呼吸」だと体が思い込んでしまっている。


などがあげられます。


つまり現代人は主呼吸筋と副呼吸筋が逆転していて、

呼吸をするたびに胸や首、肩甲骨周りの筋肉が過剰に使われている状態になっています。

使われなくなった横隔膜はかたまり、下に膨らまないため、上の副呼吸筋が頑張ってスペースを作ろうとして肩、首コリになるわけです。


なので主呼吸筋と副呼吸筋が本来の割合で働き、腹式呼吸ができるようになるだけで、肩こりもだいぶ改善される可能性があります。



まずは呼吸から

体の歪みや不調は、負担のかかる動作や変な姿勢、ちょっとした癖によるバランスの偏りを繰り返すことで形成されます。

逆に言えば意識的に直し、正しい動作を繰り返し行えるようになると、体は好調の方向に向かいます。



とくに呼吸は生きている限り一生続くものなので、「呼吸=腹式呼吸」という本来の動きを体に再教育していく価値は十分にあるかと思われます。


・姿勢の改善で横隔膜を動きやすくする

・メンタルケアをする

・運動をする

・日に一度、横隔膜を意識して深呼吸する



など、苦にならない範囲から始めて、少しづつ習慣化していきましょう。

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