池袋の整体・交通事故・むち打ち・腰痛治療 いとう鍼灸整骨院
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肘のスポーツ障害

2018.08.03
今年は猛暑となりましたが、
スポーツをされる方が増える時期になるのでこちらをあげてみました。

今回は上肢のスポーツ障害の中でよく起こる「野球肘」「テニス肘」について書きたいと思います。
まず、肘の構成についてから説明したいと思います。

〇肘の構成と動き


肘関節は肩から肘までの上腕骨と、
肘から親指側の橈骨という骨と、
小指側の尺骨という3つの骨で構成されています。
動きは肘を曲げ伸ばししたり、
回旋(手首を回すような動作)させたりする役割があります。



〇野球肘について


野球肘は野球の投球による肘部の障害や
上腕骨内側上顆炎を野球肘と総称しています。
また、テニスのフォアハンドやゴルフなどでも
発生する肘部の痛みを含んだ運動障害です。

・原因


主な原因として過剰な投球数などの肘の酷使による
疲労が考えられます。
強い外反力に対して、特に円回内筋が強く収縮し、
また内側側副靭帯により強いひっぱりのストレスが
肘部内側に掛かって引きおこります。


・症状


明らかな肘内側の圧痛、腫れ、痛み、投球動作時の肘痛
肘の可動域制限などがあり、内側上顆炎、内側上顆裂離骨折、
前腕回内屈筋群・内側側副靭帯損傷やその引っ張りによる
裂離骨折などが考えられます。
(成長期の場合は、骨端核の肥大、分節化、骨端線離開)
将来的に肘関節の不安定症や
遅発性尺骨神経麻痺(肘部管症候群を含む)の発生もあります。
内側上顆炎の場合、日常生活において物を持ち上げたり、
力を入れる動作で痛みが強く出現します。


・治療法


投球動作やバッティング等は禁止し、程度により副子固定します。
初期の痛みの状態で休止しないと痛みが長期化し、
発育期では骨に異常をきたし競技の復帰を遅らせることがあります。

基本的には、肘の内側に押すと痛いのがなくなるまで固定安静します。
また、痛めた腕周囲の筋力低下などを防ぐ為のリハビリも必要になります。
鍼灸では、小海(しょうかい)、少海(しょうかい)、曲沢(きょくたく)
などといったツボも用いることもあります。
肘だけでなく、肩や手首などの負担も掛かりやすい状態になるので、
それらの筋肉や関節の調整もすると痛みづらくなるかと思います。
また予防として、投球フォームの改善も痛み改善には
とても大事になります。


〇テニス肘について


テニス肘はバックハンドストロークで発生する、
肘の外側にある外側上顆という上腕骨にある部分の
痛みを含んだ炎症性の運動障害です。
主に使いすぎで発生することが多いですが、
テニス初心者や筋力の弱い女性に出現することが多いです。
また、ゴルフやバトミントンなどのスポーツや、
手をよく使う作業をされる方も
出現することは多いかと思います。


・原因


バックハンドストロークで正確にボールを
捉えられず、その衝撃を手関節伸筋群(手首を甲よりに曲げる)で
受けることにより、筋肉の付着部で変性を起こし
発生することが考えられます。


・症状


手首を甲よりに曲げる時の痛みや、バックハンド時に
肘から前腕にかけての痛みや熱感の出現。
日常生活では、物を持ち上げたりタオルを絞る動作などで
痛みが出る場合が多いかと思います。


・治療法


日常では手の使用を最小限にし、固定、安静を
まず行います。日常ではテニス肘用バンドやテーピングで
患部の保護を行うと良いです。
また、前腕周囲の筋の緊張も強く出ていることが
考えられるので、それを取り除く治療を
すると競技復帰も早まると思います。
筋力強化やフォーム矯正などをし、
再発することを防ぐのも大事になるでしょう。



〇当院での治療について


これらスポーツ疾患は、オーバーユース(使いすぎ)
起こる場合が多いです。
肘周囲の筋の緊張を取り、また痛みにより
隣接する関節(手首や肩関節など)の負担を
取り除くことで痛みの緩和や再発防止に
つながるのではないかと思います。

痛みを我慢して競技をされていた方だと、
身体全体のバランスが崩れていることも多いので、
全体の骨格や筋肉の調整を行うことをおススメします。

また、鍼を使い緊張した筋を抑えることは
有効でもあります。
症状により、加えてテーピング固定をし
日常で負荷を掛けないよう保護することも
大事になります。

初期の痛みですと競技復帰も早くなる可能性もありますので、
痛みや違和感がありましたら
一度当院にご相談下さい。


診療内容等についてはこちらもご覧下さい。

初回の方はクーポンもありますので、こちらをご覧下さい。


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