今回は皆さんに6大栄養素とはどんな働きがあるのかを話して行きます。
まず皆さんは栄養と栄養素の違いは何かわかりますか?
○栄養とは
栄養素を代謝、消化吸収、細胞の合成を応用して生命を維持する一連の流れ
○栄養素とは
人間の適切な生理システムを動かすために外部から摂取するべきもの
(タンパク質、糖質など)
簡単に説明するとこんな感じになります。
栄養学の基礎として言葉の意味として知っていて損はしないと思うのでぜひ理解していただきたいです。
ここからが本題ですね。
タンパク質、脂質、炭水化物
ビタミン、ミネラル、水
になります。
アルコールは1gあたり7kcalあるが栄養素には区分しない。
エンプティーカロリーと言われ、人間の体内で代謝して使うことができないからです。
栄養素の定義は大きく3つの働きのどれかを持っています。
1、人間の身体を動かすエネルギー源になる
2、人間の身体を組成する(血液、細胞、骨など)
3、身体の調子を整える(腸内細菌など)
タンパク質、脂質、炭水化物は、エネルギー生産栄養素(マクロ栄養素)と言われていて、人間は身体を動かす時ATP(アデノシン三リン酸)からADP(アデノシン二リン酸と無機リン酸)に分解される過程で生じるエネルギーを使ってうごがしています。
このエネルギーを持ち、ATPの原材料になる栄養素はPFCの3つです。
○タンパク質「P」
爪、髪、内臓など多くの細胞を形成します。
免疫細胞、ホルモン、酵素を作る原材料にもなります。
分解していくとアミノ酸になります。
タンパク質単体では体内を移動できないのでアミノ酸に分解して身体を移動して辿り着いた先で再び合成されタンパク質となるのです。
アミノ酸は全部で20種類あり、9つの必須アミノ酸と11個の非必須アミノ酸から成ります。
必須アミノ酸は体内で作ることができないので外部から摂取する必要があり、タンパク質は必須アミノ酸どれか一つだけでもバランスが欠落すると全体の機能が低下してしまうのです。
人間の遺伝子もアミノ酸で形成されているよ!
1gあたり4kcal
○脂質「F」
身体の中では欠かせない栄養素
体脂肪になるためみんなから嫌がられるが、細胞膜の生成、神経伝達物質の生成、体温を保つ、ホルモンの生成など重要な役割があるのです。
エネルギー源としては即効性には欠けるが、安静時は約70%が脂質をエネルギーにして動いています。
1gあたり9kcal
○炭水化物「C」
糖質、食物繊維の総称
食物繊維はカロリー0と言われるが、実はカロリーは存在しているんです。
どの食物繊維かによってカロリーは異なるが、人間の代謝システムではエネルギーとして使われないものがほとんどなので便宜上0カロリーとされている。
一般的に最も身体を動かしやすいエネルギー源であり脳を動かす栄養素になり、即効性が高いです。
1gあたり4kcal
○ビタミン、ミネナル
身体の中のでエネルギーとなりATPを作ることは基本的にはないです。
身体のコンディショニングを保つ上では必要不可欠な栄養素になります。
細胞、皮膚、骨などの健康を保ち、抗酸化作用で活性酸素(身体のサビ)を身体に溜めない働きがあります。
ビタミンは補酵素の役割を果たし、ほとんどが体内では作れないもので、作れたとしても微量である為体外から摂取する必要がある。
ミネラルは体内で吸収し辛いが、身体に吸収すると溜まりやすいので過剰摂取に注意!!
(カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウム、亜鉛などがメジャー)
16種類の必須ミネラルがあり、主な働きは骨、歯の形成などです。
ビタミンとミネラルはセットで、相互作用でポジティブに働くことが多いよ〜!
○水
人間の体内で1番多く、体内で平均して62〜64%は水でできているのです。
呼吸をして酸素を取り入れる際、栄養素を代謝してエネルギーに変える際にも水が必要になるため非常に大きな役割を果たす。
今回は栄養を考える上で最低限理解すべき、6大栄養素についてでした。