「鍛えてもいないのになぜか肩が盛り上がっている。」
「首が短く見えて何の洋服を着ても似合わない。」
「僧帽筋がモリモリガチガチしている。」
というお悩みを持った女性は多いのではないでしょうか?
これらは僧帽筋という筋肉が過剰に使われたことによる可能性が高いです。
【僧帽筋とは】
僧帽筋とは首の根本から背中の中央、肩甲骨に付着する大きな筋肉です。
カトリック教の僧侶の頭巾に似た形が僧帽筋の名前の由来です。
この僧帽筋ですが上部・中部・下部の線維に分かれ、それぞれ違う働きがあります。
その中でも上部線維がモリモリ盛り上がりやすい部分になります。
上部線維の働き
・肩をすくめる動作で働く
・首を下に向けた際に引っ張って支える
・重たいものを持ち上げたり下げたりする際に支える
中部線維の働き
・深呼吸、背筋を伸ばす動作
・腕を後ろに引く動作
下部線維の働き
・後ろに引っ張る動作
・肩を上に挙げる際に肩甲骨の動きをサポートする
【盛り上がりの原因】
長時間のデスクワークやスマートフォンを見る事により背中が丸まり猫背の姿勢になり、頭が前に出た状態になります。
頭の重さは成人女性なら約5㎏ほどで、常に僧帽筋に負荷が掛かり続けることによって、僧帽筋が発達しガチガチに盛り上がった状態になっていきます。
【僧帽筋が張ると何が起こる?】
・首が太く見える
僧帽筋の上部線維は、首の付け根から肩に向かって広がっています。そのため、僧帽筋が発達しすぎると、首が太く短く見えてしまいます。がっちりした印象になります。
そのため、肩周りが出る洋服を着づらくなる悩みを抱える方は多いと思います。
・痛みが出現する
僧帽筋が引き延ばされ、また、力の入った状態が長時間続くことによって、
血管が細く縮こまり血流が滞り酸素や栄養が届かなくなることによっていわゆる筋肉が凝った状態になり慢性的な痛みを引き起こします。
また、筋肉の伸張性が無くなるため、損傷しやすくなります。
【対策】
・肩を回す
両手の指先をそれぞれの肩の上に乗せ、左右の肩を同時にぐるぐる回します。
前回し・後回しを各10回ずつ行います。
肩甲骨ごと大きく動かすのがポイント。
・僧帽筋ストレッチ
イスに座り、片方の手で椅子の下をしっかり掴み、
もう一方の手を頭に乗せ、引っるように首を曲げ、僧帽筋を伸ばしましょう。
・温める
温めたタオルを首肩の上に乗せる。又は、湯舟に浸かりしっかり肩を温める。温めることで血流が良くなり酸素や栄養が巡り、硬さが改善されます。
【最後に】
僧帽筋の盛り上がりや硬さの多くは、日常の姿勢の崩れ、偏った身体の使い方から来ている事が多いです。
なかなか改善されず、悩まれている方はぜひ一度当院にいらしてください。
(肩こりは保険の適用にはならないので、その点のみご留意ください)